2026年現在、生成AIの常識を塗り替えたDeepSeek。その驚異的な推論能力を、クラウドの制限なく、プライバシーを完全に守りながら自分のLinux環境でフル活用するための「完全ガイド」をお届けします。
この記事でわかること:
- Ollamaを使ったDeepSeek各モデルの導入手順
- GPU/メモリスペックに合わせた最適なモデルの選び方
- Open WebUIによる快適なチャットインターフェース構築
- VS Code等の開発ツールとの高度な連携
1. DeepSeekモデルのラインナップと選び方
DeepSeekには複数のモデルが存在します。自分のPCスペックに最適なものを選びましょう。
| モデル名 | 推奨VRAM | 特徴 |
|---|---|---|
| DeepSeek-R1-Distill-Qwen-7B | 8GB以上 | 軽量・爆速。一般的なデスクトップPC向け。 |
| DeepSeek-R1-Distill-Llama-70B | 40GB以上 | 極めて高い知性。ハイエンドワークステーション向け。 |
| DeepSeek-V3 (Base/Chat) | – | 汎用的な対話とコーディングに優れた基盤モデル。 |
2. Ollamaのセットアップと最適化
インストール(Linux)
curl -fsSL https://ollama.com/install.sh | sh
GPUの認識確認
インストール後、GPUが正しく認識されているか確認します。
nvidia-smi # NVIDIAユーザー
rocm-smi # AMDユーザー
モデルの実行(R1 7B)
ollama run deepseek-r1:7b
3. 応用:GUI環境と開発連携
Open WebUIの導入(Docker使用)
ブラウザで快適に操作するために、業界標準のUIを導入します。
docker run -d -p 3000:8080
--add-host=host.docker.internal:host-gateway
-v open-webui:/app/backend/data
--name open-webui
ghcr.io/open-webui/open-webui:main
VS Code (Continue) との連携
VS Codeの拡張機能「Continue」をインストールし、config.json に以下を追記することで、DeepSeekを専属のペアプログラマーとして使えます。
"models": [
{
"title": "DeepSeek R1",
"provider": "ollama",
"model": "deepseek-r1:7b"
}
]
4. トラブルシューティング(Linux特有の課題)
- CUDAエラー: ドライバーのバージョンが古い可能性があります。
apt upgrade nvidia-driver-...で更新を確認してください。 - ポート競合: Ollamaは標準で 11434 ポートを使います。
sudo lsof -i :11434で競合を確認できます。 - メモリ不足: スワップ領域の拡大、またはモデルの量子化サイズ(4bit等)を下げて試してください。
まとめ:なぜLinuxユーザーこそDeepSeekを使うべきか
Linuxコミュニティの精神である「自由」と「制御」は、ローカルLLMの思想と完全に一致します。DeepSeekを自前で運用することは、単なるツール利用を超えて、AI時代のインフラを自分で構築する第一歩となります。
次のステップ:
もっと詳しく知りたい方は、当サイトの DeepSeek解説 や Ollama活用術 も合わせてご覧ください。
